〜ウェブサイトの「家と部屋」の関係をわかりやすく解説〜
ウェブサイトを作るときに「サブドメイン」と「サブディレクトリ」のどちらを使うか迷うことがあります。
どちらが適しているかは、サイトの目的や内容によって変わります。
例えるなら、「家の敷地内に新しい建物を建てるか」「同じ家の中に部屋を増やすか」というイメージです。
それぞれの特徴を知って、ご自身のサイトに合う方法を見つけてくださいね。
1. ドメインとは? 〜サイトの住所のようなもの〜
「ドメイン」は、インターネット上の住所のようなものです。
自宅の「住所」と同じで、ウェブサイトを見てもらうための目印になります。
例:
- サイトの住所 → 「https://example.com」
- メールの宛先 → 「info@example.com」
家の表札や郵便受けをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
2. サブドメインとは? 〜敷地内に建てる離れの家〜
サブドメインは、「敷地内に建てた離れの家」です。
同じ土地ですが、本館とは別の役割を持つ建物になります。
例:
- 本館(メインサイト) → https://example.com
- 離れ(サブドメイン) → https://shop.example.com
たとえば「本館が会社の公式サイト」で、「離れはネットショップ」というような使い分けができます。
Yahoo!のサイトも、サブドメインを活用してさまざまなサービスを展開しています。
- ニュースサイト(離れ) → news.yahoo.co.jp
- ショッピングサイト(離れ) → shopping.yahoo.co.jp
サブドメインは本館とは独立しており、個別に管理や運営が可能です。
3. サブディレクトリとは? 〜家の中の部屋を増やすイメージ〜
サブディレクトリは「家の中に新しい部屋を増やす」イメージです。
住所は同じですが、家の中でリビングや寝室など用途ごとに部屋が分かれているような感覚です。
例:
- 本館(メインサイト) → https://example.com
- リビング(サブディレクトリ) → https://example.com/blog
家の延長として、新しいコンテンツを追加する際に便利です。
4. サブドメインとサブディレクトリの具体的な違い
項目 | サブドメイン | サブディレクトリ |
---|---|---|
例 | shop.example.com | example.com/shop |
役割 | 別のサイトとして扱われる | 本サイトの一部として扱われる |
SEOへの影響 | 独立してSEO対策が必要 | メインサイトのSEO効果を受ける |
管理のしやすさ | 別サイトとして管理 | 一元管理がしやすい |
使う場面 | 新サービスや別事業 | ブログやカテゴリーページ追加 |
5. どちらを選ぶ? 〜具体的なシーンで考える〜
サブドメインが向いているケース
- 新しい事業を立ち上げる場合
ネットショップやスクールなど、既存サイトとは異なるサービスを展開する際に適しています。 - ターゲットが異なる場合
法人向けサイトと個人向けサイトを分けるなど、訪問者が異なる場合におすすめです。 - 海外向けサイトを作る場合
en.example.com や jp.example.com など、地域ごとにサイトを分けたいときに便利です。
サブディレクトリが向いているケース
- 同じサイト内でカテゴリーを増やしたい場合
商品カテゴリーページやブログなど、メインサイトの一部として運営する場合に適しています。 - SEOの効果を最大化したい場合
メインサイトの評価がそのまま反映されるため、SEOを強化したいときはサブディレクトリがおすすめです。 - コンテンツを整理したい場合
example.com/news や example.com/events など、情報をわかりやすく整理できます。
6. SEOへの影響
サブドメインは独立したサイトとして扱われるため、それぞれでSEO対策を行う必要があります。
一方、サブディレクトリはメインサイトのSEO効果を引き継ぐことができます。
具体例
会社公式サイトにブログを追加する場合、サブディレクトリ(example.com/blog)が適しています。
もし、新ブランドのECサイトを立ち上げるなら、サブドメイン(shop.example.com)で分けるほうが良いでしょう。
7. まとめ
サブドメインとサブディレクトリは、目的に応じて使い分けることが大切です。
- 大きく独立した建物が必要な場合はサブドメイン
- 同じ家の中で整理して運営したい場合はサブディレクトリ
それぞれの特性を理解して、サイト運営に役立ててくださいね。